傷病―診察・入院・手術・通院―克服記(7)腰椎分離すべり症




中学生時代に柔道の稽古で町道場へ通い、大人相手の稽

古で投げ飛ばされて、したたか腰を打ちました。



それが原因なのか平成16年秋頃にぎっくり腰を発症し

最寄りの整骨院に通い治療を受けておりました。



腰痛の治癒がはかばかしくないことから病院へ行くこと

にしました。



平成19年7月大学病院整形外科外来で腰痛及び下肢痛

の診察を受け、レントゲン画像から第五腰椎分離すべり

症と診断されました。



治療は第五腰椎と仙骨との間の脊柱間内に、痛みを止め

るブロック注射を打つことになり、定期的に通院するこ

とになりました。



腰椎すべり症を調べてみると、腰椎をつなぐクッション

となる椎間板の働きが加齢とともに低下して、上下に並

ぶ椎体(背骨)がずれて発症するものです。



主な症状は、腰痛、歩いているとしびれや痛みで歩けな

くなり・しばらく休むとまた歩けるようになること(間

欠跛行)です。



高齢化社会が進むにつれ、患者の平均年齢は63歳で、

患者の7割が、女性で女性ホルモンとの関係が影響して

いるのではと言われております。



男女とも70歳になると約7割の人に脊柱間狭窄がある

と言われており、腰の神経が圧迫されて足にしびれや痛

みが出る座骨神経痛の症状は、脊柱間狭窄以外にも椎間

板ヘルニアなどでも起こります。



ヘルニアが前かがみになるとしびれがきつくなるのに対

して、脊柱間狭窄は逆にしびれが和らぎ、歩くと足が痛

むが、自転車をこいでも平気なのです。



第五腰椎すべり症の診断では、第五腰椎と仙骨との間が

8mm前後ずれており、腰痛・間欠跛行がひどく日常生

活に支障をきたしておりました。



夜間の睡眠では、寝る姿勢をいろいろ工夫して寝ており

ました。どうしても腰痛が治まらない時には、布団の上

に座った状態で前かがみになって夜を明かしました。



ブロック注射も回を重ねる程に腰痛を抑える効き目が薄

れてきたことから入院して治療すことになり、平成21

年1月20日に入院いたしました。



入院翌日には脊椎造影検査を受けに、レントゲン室の検

査台に乗せられ、医師が腰部に針を刺し針先がクモ膜下

腔に達したことを確認してから造影剤を注入しました。



レントゲン透視をしながら医師の指示に従い、いろいろ

姿勢を変えて神経根の様子を写真に撮られました。

その後CT検査室でCT撮影を行いました。



後日、脊椎造影検査同様にレントゲン室に運ばれ検査台

に移され、うつ伏せ状態でレントゲン透視を受けながら

指示された姿勢をとり、医師が太い注射器で座骨神経に

ブロック注射を打ちました。飛び上る程の激痛でした。



痛い思いをしましたが、1週間の入院で済み1月27日

に退院しました。



入院費用は、入院料・包括評価料・医学管理料・画像診

断料・麻酔料・食事療養費・室料差額等で医療保険適用

して約10万円でした。



退院後もブロック注射を打ちに、定期的に通院すること

になりました。



半年経っても腰痛や座骨神経痛が治まらず、再度入院し

て手術することにいたしました。



手術は、背中を2~3cm切り開き内視鏡を入れて、脊

柱管を通る神経の圧迫部位の骨や靭帯を削り取り、再発

防止のため背骨を固定する金具を装着する、後方進入椎

体間固定術と呼ばれるものです。



平成21年7月1日から、後方進入椎体間固定術による

第5腰椎分離すべり症の手術を受けに、再度入院いたし

ました。



大学病院の記録では、脊柱管狭窄症の手術件数は25年

前に比べて件数は5~6倍に増加しております。



2013年に手術を受けた人の平均年齢は73歳です。

最近では、腰椎手術を受ける平均年齢は70~80代と

高まっています。



医師は手術に踏み切る前に3か月程度の保存治療を施し

経過を見てから手術を勧めております。



手術後の結果は、次の通りです。

①症状改善が3分の1。

②あまり変わらずが3分の1。

③悪化・再手術が3分の1。



国内の腰痛患者は2800万人といわれており、脊柱管

狭窄症や椎間板ヘルニア以外の腰痛は、85%が原因不

明です。



その中には神経痛ではなく、日常の姿勢の悪さや運動不

足が響いて起こる症状の、筋筋膜痛といわれる患者も多

いようです。



筋筋膜痛の症状には,脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの

ように神経に沿ってピリピリした痛みや・しびれなどや

触ると痛く・感覚が鈍くなるなどの神経障害ではなく、

筋肉の損傷・過剰な負荷疲労の蓄積などで痛めた筋肉の

特定場所が痛むのが特徴です。



入院費用は、入院料・手術料・検査料・画像診断料・麻

酔料・食事療養費室料差額・腰椎支持具等で医療保険適

用して約14万円でした。



後日区役所国保給付係から,高額療養費に対する自己負

担月額限度額を超えた金額が還付され、実質負担額は支

払入院診療費の約73%でした。



現在、長時間立ち・歩くと、腰・股関節が痛み、少し休

むと・再開出来ます(間欠跛行)。



夜間睡眠中に時々足のふくらはぎなどにけいれんが起き

運動不足での長時間歩行・腰椎疾患・他の病気・治療薬

などが原因かと思われます。



リハビリセンターの理学療法士の話しでは、腰痛を完全

に治すことは難しく、痛みを緩和し・コントロールする

ことを目標にすること、だと言われます。



痛みの評価を10段階に区分し、痛み無しを0・過去に

体験した最大の痛みを10の場合、痛みが2~4にコン

トロールされていることで良し、とのことです。



そのためには、次に注意をするよう言われました。

①医師の腰痛診断を知る。

②日常生活での腰への負担を防ぐ。

③立つ・歩く・座る・持ち上げる・運ぶ・寝るなどで 

 姿勢・動作を正す。

④散歩・体操などで無理をしない程度の運動をする。



退院後は定期的にマッサージが欠かせません。

最近は経過観察を受けに、年1回通院しております。



世界的に高い水準にある日本の医療環境にあって、この

世に生を受け命はてるまで生きて行くには、前進するの

みの途中で身体をそこねて、身にしみて気付いたことは

健康の有り難さでした。


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