平成10年春頃から胸痛が起きるようになり始めました、数日後には大学
病院循環器内科に検査入院の予約をしておりました。
約2年半前に脱サラ起業して以降、ときどき瞬間的にかすかな胸痛が起る
ことがあったのですが、創業期の多忙さに胸痛を我慢してきたのでした。
平成11年3月15日の夕方から胸痛の強さと頻度が徐々に増してきて、
ひんぱんに胸痛が起きるようになってきました。
翌日に事務室賃貸契約の仕事が控えており我慢をしていましたが夜半過ぎ
ても胸痛が治らず、日付が変わった午前2時過ぎには耐えきれなくなり妻
を起こして救急車を要請させ、検査予約のある大学病院救急救命センター
へ運び込まれました。
当直医は直ちに点滴治療を行いましたが胸痛は治まらなかったことから、
在宅の専門医師に電話で出動要請をした後手術室へ移されました。
専門医師が集合してから、急きょカテーテル検査が行われました。
カテーテルは内腔を有する太さ2~3mmの柔らかい細い管で、左太もも
付け根に局所麻酔し大静脈を切開して、カテーテルを血管の中を通し心臓
まで進め、動脈や心臓の画像を撮ることによって血管の梗塞個所が特定さ
れるのです。
治療方針を決定する上で治療には必要な検査です。
心臓右冠動脈に高度狭窄が認められたことから、全身麻酔をかけられ経皮
経管冠動脈形成術という手術に移行しました。
右冠動脈狭窄部分にカテーテルを挿入し、バルーン(風船)を膨らませ冠動
脈を押し広げてからステント手術後は麻酔の効いた意識のおぼろな夜を過
ごし、絶対安静の日々が1週間程続きました。
手術後経過は順調に推移し、3月28日には退院することになりました。
入院治療費は、入院料・手術料・検査料・画像診断料・投薬料・注射料・
処置料等で医療保険を適用して支払、後日区役所国保給付係から高額療養
費に対し自己負担月額限度額を超えた金額が還付され、実質負担額は約9
万6千円でした。
命にかかわる重篤患者に、高度な手術を短時間に安価に治療できたことに
日本の医療技術水準の高さに敬意を表すと共に日本の医療保険制度にも感
謝いたしました。
看護師からは退院後、①体重、②塩分・水分、③夜間トイレ回数、④尿量
減少、⑤暴飲・暴食、⑥血圧⑦脈拍数(動悸)、⑧ストレス、⑨睡眠、⑩歩
行習慣化、に注意する様言われました。
動脈硬化症予防の食事には、①脂肪制限・種類選別、②コレステロール1
日300mg以内、③食物繊維をとる、④飲酒はビール大ビン1本又は日
本酒1合程度、⑤砂糖・果糖制限、⑥栄養バランスをとる、に注意する様
言われました。
今回の入院手術で命を助けて頂いたと思いました。
日本に生まれ住んで本当に良かったと思いました。
退院後は毎月経過観察を受けに通院していました。
誰にでも予期せぬ交通事故等や突然死と言われる疾病が降り懸って来ることがあるのです。
4大突然死と言われる疾病は ①心疾患、②脳疾患、③呼吸器疾患、④消化器疾患、なのです。
これらの原因は「メタボリックシンドローム」「高血圧」「心疾患」「睡眠時無呼吸症候群」と言われており、中でもメタボリックシンドロームは他の原因にも共通しております。
特に働き盛りの40代男性が全年齢中1番 突然死が多いです。
病気入院すると解る事ですが、カロリー計算されて調理された病院食は薄味・品数量目少く満足出来ません。
入院前には満腹になるまで如何に多くを食べていたかを思い知らされます。
必要以上に取り過ぎたカロリーは内臓脂肪(男性に多く腹囲85㎝以上)・皮下脂肪(女性に多く腹囲90㎝以上)に蓄えられメタボリックシンドローム 【BMI25以上[体重㎏÷(身長m×身長m)]】に成るのす。
ダイエット達成後に再び満腹になる迄食事を摂ればメタボリックシンドローム に戻ることは必然です。
突然死への未然予防に ↴